いよいよ明日、huluオリジナルドラマ「代償」配信スタートになります。
単純に言って、配信ドラマの主演を小栗旬さんがつとめてくださるという時点で、もうこれは事件。加えて内容はえげつないサイコに振り回される市民たち、地上波では不可能なドラマになっていますので、ぜひ、ご賞味ください。
ちなみに、初回は一話二話同時配信、以降毎週金曜日、一話ずつ更新します。
huluは初回二週間無料になりますので、明日以降契約くだされば、三話までは観られますね。
(ここだけの話、全話配信後、契約すれば無料で全話観られます……)
ということで、なにとぞよろしくお願いいたします。

さて、「代償」についてです。
明日から始まるのに、なまじ内容に触れるのは野暮天なので、いっそグルメにしましょう。
名付けて代償グルメです。

われわれシナリオライター三人とプロデューサーであり、この「代償」をゼロから立ち上げた総帥後藤監督の四人は、六話分、計六回のシナリオ合宿を敢行したのでした。
しかし、腹が減ってはなんとやらです。空腹ではよいアイデアも生まれません。なので食べます。あれやこれやの料理が我々の腹を満たし、そしてシナリオ執筆の活力になったのでした。
そこで、「代償」グルメと称し、いわばシナリオの元ともなった食事の数々をランキング形式でご紹介。

第五位
韓国家庭の味 いなか家

計六回の合宿のうち、半分お世話になった本郷は鳳明館のほど近く。東大赤門そばの韓国料理店です。
料理もさることながら、やはりあの辺りは街の雰囲気がイカしてます。
普段、世田谷からまったくでないので、たまに行くとさらに物珍しさが増します。
ビビンパかプルコギかで迷い、結局プルコギ定食にしました。なかなかの美味。

第四位
山一サービスステーション

合宿一話目は、山中湖へGO。
二日目のお昼、宿から出て山中湖をぐるっと回りながらランチを物色し、結局土産物屋併設の当店へ。
中はまるで「北の国から」に出てきそうな、昭和そのものな店。旧型の薪ストーブがアクセント。
ホウトウがウリなんでしょうけど、僕はカツカレーをチョイス。なんかこういうとこくると、カツカレー食べたくなるんですよね。
味はおいといて、雰囲気込みでいい思い出。

第三位
炭火シュラスコ Gostoso

ところ変わって、麻布のシュラスコ。
やっぱ肉ですわな。わたくし、シュラスコは定期的に食べとるわけですが、ここのシュラスコはなかなか美味でした。
なにせ場所がオシャレ、の割りには、けっこう普通の価格帯のような気がします。
(もちろん、ごちそうしていただいているわけですが)
執筆中でありましたし、僕はお酒が一滴でも入ると書けない性質なので、呑まずに済ませたのが、非常に残念。こんどはワインをいただきながら食べたいです。

第二位の前に閑話休題。
このランキングには朝食が含まれておりません。というのも、僕は、かれこれ20年以上、朝食は食べない習慣でして、もっぱら食い気より眠気なのです。しかしながら、宿には朝食がついております。それを無駄にしたかと申しますと、そうではありませんで、戦友の本田さんが、それはもう大食漢で朝ごはん大好き、僕の分の朝食は合宿中、すべて本田さんに召しあがっていただきました。なので、本田さんは一日四食は必ず食べていたという……、しかも、執筆が五時六時に差し掛かり、さすがにもう寝ようという日も、この本田さん、きっちり、一時間後の七時には起き、朝食を始末してくれます。疲労がピークになり、後藤さん、守口さん、僕と撃沈し、起き上がれなかった時も、一人で四食分始末して宿の方に褒められた、という逸話も。
ちなみに、脱稿時、本田さんは実に執筆前より七キロ体重が増えていたとか。「代償」太りですね。

さて、第二位
あっチッチ

さて、また所変わりまして、横浜は青葉台です。
確か二日目の夕食、広島焼きでございます。
モダン焼きに目がない方でして、具をたっぷりトッピングしてアツアツでいただきました。この店の白眉は、なんといっても大将のトークです。
中部地方出身なので、時折関東のおじさんのしゃべり方に触れると、「なんで怒っとんの?」と思ったりすることがあるのですが、あれ、怒ってるわけじゃないんですよね。最近、わかってきました。で、ここの大将はまさに関東のそれでして、軽妙なコテさばきの合間に喋る喋る。なんでもお子さんがとある俳優さんだとか。
それが誰なのかは、行って確かめてみてください。ちなみに、誰ですか?の質問にうれしそうにヒントをくれる大将の笑顔、素敵でした。(本田さんが見事当てました)

第一位
ファイヤーハウス

栄えある一位は、ここ。
一部では東京で一番おいしいハンバーガーだとか。確かにうまいです。
僕も都内十か所ほどはハンバーガーを食べてきましたが、一二を争いますね。
そして、合宿中、唯一の連食を許した店でもあります。
僕はハンバーガー屋さんでは、その店の実力を測るのに公正を期すため、必ずベーコンチーズバーガーを頼みます。
パテもベーコンもバンズもすべてバランスよくうまいです。
ハンバーガーづくりは、実は結構重労働でして、というのも、うまい店は当たり前にパテを手作りするのですが、手コネにちょっとしたポイントがあり、ひき肉を常温に戻してからこねてはうまさが出ず、冷蔵状態のまま手でこねるのがうまさの秘訣なのです。この時、まあ手が冷やっこい。凍傷になるかという勢いでしょう。しかし、それを乗り越え、手の体温で肉の脂をゆーっくり溶かしながら混ぜると、おいしーいパテになるのです。
多分、そうやって作ってるんでしょうなぁというのが実感できるおいしさでした。

以上、「代償」グルメトップファイブでした。
観てから食べるか、食べてから観るか、ってそんなドラマじゃなかったですね。
でも、もし、上記のお店にお立ち寄りの際には、ちらっとでも「代償」のことを思い出してみてください。
それでは、明日より、スタートです。

(いながき きよたか)




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